|
◆芦屋キャナルパーク水路におけるプレジャーボート航行禁止に関する請願が芦屋市議会で採択されました
|
平成21年1月吉日 |
芦屋キャナルパークに近接した閑静な住宅地におけるブレジャーボートによる騒音被害を訴えた請願が、20年12月19日、芦屋市議会本会議で全会一致で採択されました。芦屋キャナルパークは、芦屋浜シーサイド地区と南芦屋浜潮芦屋地区とに挟まれた東西約2キロ・巾約150Mの波穏やかな水路です。平成18年の兵庫のじぎく国体のカヌー会場にもなっています。
ところが近年になり、ウエイクボードや水上バイク等の航行が目に見えて増加し、早朝より日没まで、時には深夜に及び、また同時に10艘以上で狭隘な水路を周回し、さながら海の暴走族かと思われる状態になってきました。このため、彼等が撒き散らすエンジン音により、水路から僅か30Mしか離れていない閑静な住宅街は、甚大な騒音被害に見舞われることになりました。
そこで、関係住民や自治会などを中心として署名を集め、芦屋市をはじめ関係行政機関にたびたび善処を求めてきましたが、互いに責任の所在をたらいまわしにするばかりで、事態の改善は全く見られませんでした。やむおえず、あらためて住民の皆様の署名を集め、今回は芦屋市議会に請願の申し立てを行なうことといたしました。お陰様をもちまして、4名の紹介議員各位のご助力もあり、12月19日、芦屋市議会本会議にて、全会一致で請願採択のはこびとなりました。このことは、芦屋市議会として、芦屋キャナルパークにおけるブレジャーボートによる騒音被害の存在を認め、さらに、この被害解消の為には、ブレジャーボートの航行禁止が必要であるとの明確な意思を示されたものであります。
早速、水路の中間あたりにある「あゆみ橋」の橋脚に、ブレジャーボートに徐行を促す看板が設置されました。しかし現状は、全く無視された状態です。暴走族に、静かにしてくれと言っても無視されるのと同じことのように思われます。彼等には、強制力が伴う効果的な規制、おそらくは条例等が是非とも必要になると思われます。
さらに、安全航行の面からも大きな問題が指摘されています。狭隘な海域の中で、時速100キロ前後のスピードで周回するブレジャーボート自身の安全もさりながら、同じ海域を利用するカヌーやボートなどの非動力船にとっては、ブレジャーボートは大きな脅威に他なりません。もともとこの海域は、新浜町にある兵庫県海洋体育館を基地とするカヌー・ボート・ヨットなどの非動力船の利用海域として想定されていましたが、いまや高速航行するブレジャーボート群の独占占有海域になりつつあります。
地域づくり、まちづくりの視点からも、芦屋キャナルパーク水路や香枦園浜・御前浜・夙川河口などと西宮浜に囲まれた周辺海域の海域利用を改めて見直し、環境保護と安全確保を目的とする有効な条例を早期に制定することが何より必要に思われます。今後とも、多数の皆様と手をとり合って、条例実現に邁進する所存です。
|
|